生前整理に関して想うこと

 皆様、こんにちは

遺品整理まごころの相澤です。

本日はお仕事の紹介ではなく、生前整理に関して身の周りや仕事を通じて感じたことや私見をお話ししたいと思います。

 

結論を先に言ってしまえば、

 

生前整理は何歳からでも、どのような形でも進められる

 

ということです。

 

 そもそも、生前整理とは何かということから始まりますが、ニュースやテレビ番組で多く取り上げられている題材の一つでもあり知っている方が多くおられると思います。

 

ですが、ここは改めてご説明させていただきます。

生前整理とは…

 生きているうちに死後のことを考え、財産や身辺の整理を行うこと

です。

 

多くの方は病気やご年齢などによる死を意識することで、生前整理を始められると考えていると思います。私自身、この仕事のことや家族のことがなければ記事やテレビ番組になっていても、例えその記事や番組を観ていたとしても、対岸の火事だと思い気にもしていなかったでしょう。実際、コロナ禍の現在でも、自分は大丈夫だからと心のどこかで考えてしまっている方もいらっしゃると思います。

 

私自身も父や祖母の遺品整理や、様々なお客様のご家庭で遺品整理を行わせて頂いてようやく我が身のことと考えられるようになりました。何度もそのような現場に立ち会ってようやくなのです。

 

一口に生前整理といっても、皆様の過ごされている環境はそれぞれ異なりますし、趣味や価値観によって不要なもの必要なものがあると思います。普段使わない物でも苦労して、もしくは運よく入手したものは手放しにくいものでしょう。

 

私も今まではいつか使うからと、いつかいつかを繰り返し結局物置の肥やしとなっているものが多くあります。ですが、それを無理やり捨てる必要はないと考えます。

 

というのも

 

とあるテレビ番組では、奥様が不要と考え所有者である旦那様の趣味で集められているものを勝手に売ってしまっているシーンがありました。帰宅した旦那様は唖然とした様子でしたが、奥様はいくらになったと嬉々として報告されておりました。これが演出かどうかはさておき、

趣味というものは活力の元でもあります。自分が大事にしていたものを他者の為に捨てなければならない、もしくは捨てられるというのは仮に必要なことだとしても精神が削られてゆきます。大事になものを捨てる・失うというのはそれだけ大変なことなのです。

 

それらを踏まえ、生前整理とはどのようなことを行えばよいか

 

先ほどの話でもありますが、価値観や立場が違えば必要・不要の基準は大きく異なります。自身が不要と判断しても、他者は必要だと判断することも往々にしてあります。

 

ですので、優先順位を自分で付け、必要性が低いところ

例えば物置にずっと眠っており何年も使っていないものや存在を忘れていたもの

こういったものは手に入れた時や使っていた時の思い出はあるでしょう。ですが、使っていないものや存在を忘れていたということは、自身にとって実は重要なものではなかった可能性があります。

 

生前整理といっても家財のほとんどを無くし、最低限生活できるような家財のみにすることでは必ずしもありません。自身が心置きなく過ごすことができ、かつ使わない物、少しでも不要だと判断したものを売ってしまうか捨ててしまう、これだけで十分な生前整理になります。なにせ、生きているうちに整理することが生前整理なのですから。

 

最初にお話しした通り、

 

生前整理は何歳からでも、どのような形でも進められる

 

ということです。10代でも20代でも使わない物は多々あるでしょう。

日頃のお部屋の片づけも整理も十分生前整理です。ただ、大人になるにつれ、自由になるお金が増え、それに伴い物品が自然と増えてしまうことが多々あります。そのため、どうしても生前整理と考えると難しく考えてしまわれることがあると思います。

 

そうなると生前整理といった処分を行うことはどうしても死を意識し、残された方を考え大事にしていたものを無理やり処分してしまうといった、ネガティブな印象がぬぐえません。

 

ですが、少し意識を変えてみてはどうでしょうか?

 

ちょっとしたお部屋の片づけも、物置に放置されていた家電の空き箱の処分も、新商品を買い型落ちした商品の処分も、全て広義で生前整理であると、そう考えてみてはどうでしょうか。ふと、生前整理という言葉が身近に感じられませんか?

 

私自身、対岸の火事だと思ってしまった理由がここにあります。

どうしても大事にしているものを捨て、最低限の家財のみで余生を過ごさなければならない。そのような、終活の一部としか見ることができなかったからです。

 

ですが、この仕事を進めているうち、ちょっとしてお片付けも生前整理であると感じました。遺品整理の中でやはり一般的な処分品というものも大小あります。たとえば雑紙や割れたコップなどです。これは普段の生活の中で、日常捨ててしまっているものですが、我々が仕事として処分をさせて頂いているものの中にも多くあります。ただ、処分の方法が公社様を呼ぶかゴミステーションに捨てるか、厳密に言えば細かな違いや分類などもありますが、そのような差異でしかありません。

 

つまり、私どもの仕事の一部と皆様が普段行っているお片付け作業が同じなわけです。そうなると、より一層身近に感じませんか?

 

意識を少し変えるだけ、ネガティブなイメージをポジティブな、もしくは日常の一部に落とし込めると思います。

 

私どもはそのお手伝いをさせて頂いております。

今までは遺品整理のお仕事の紹介しか行っておりませんでしたが、生前整理も行っております。これからは、このネガティブなイメージを少しでも払拭すべく、生前整理のお仕事に関してもご紹介していけたらと考えています。

 

最後に、買取・処分でご不明な点などございましたら一度ご連絡ください。

担当スタッフが丁寧に対応させて頂きます。

 

このブログが少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。